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2006年10月10日 (火)

「夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER」 森博嗣 著 ☆途中からネタバレ注意!

夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER」 森博嗣 著

S&Mシリーズ第7弾。「幻惑の死と使途」と平行して起こった事件。
偶数章のみで書かれているが、
正確な時系列で言えば、事件勃発は本作の方が先である。
T大大学院生の簑沢杜萌が帰省した直後、仮面の男に誘拐される。
この話は簑沢杜萌の目線でストーリー展開されている。
萌絵が出てくるのは後半になってから。
萌絵は前半この誘拐事件を知る由もなく、
また、有里匠幻の事件「~死と使途」で頭が一杯だった。

シリーズの中でこの作品が一番読むスピードが上がったと思う。
が、、一番謎が残る作品だと思う。

というわけで、ここからネタバレ有
ズバリ犯人を書いてますのでこれから読む人はご注意ください

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正直、ポートピア連続殺人事件なみの反則だが、(笑)
まぁこれはいい。許せる範囲内だし、よくあることだ。
そう、犯人は主にこの話を進める立場で書かれていた簑沢杜萌である。
序盤、杜萌の恋人の存在、そしてその恋愛を鉛のように重い存在とわかりやすい布石があったのにかかわらず、話を読み進めているうちにすっかり忘れてしまったのが悔しい。

トリックに関しては毎度のことながらスバラシイ。文句なしです。

森博嗣氏の話は動機が弱い。
たぶん今回の動機は恋愛のモツレ?
モツレてないかもしれないが、「恋愛感情」が原因と読み取れる。
しかし、その恋人との出会い、なぜそんなに彼女がのめり込んだか、などの背景・エピソードがあまりにも不足していると思う。

一番不可解なのは盲目の兄・素生の存在。
急に居なくなったとされ、事件の中で彼も誘拐されたのではとなっていたが、
最初から出てきていなかったので、
実は素生は目が見えて本当の犯人ではないかと思った。
(動機はわからないけどね)
でもこれは早々に萌絵が仮説を立て違うことがわかってしまう。
そして謎解きのシーンで杜萌が「自分が殺した」と思い出して
なるほどと納得したところで衝撃のラスト。
萌絵が偶然 素生に出会う。
これはいったい何なのか?
生きていたのだから杜萌の思い違いということになる。
イヤな記憶は封印され、捻じ曲げられるというのはよくあるので
そういうことなのだろうが、
この杜萌の妄想と現実の境界の曖昧さに
もうちょっと客観的に説明があってもいいと思うのだけど、どうよ?笑
これでは結局誘拐されたというのは違うかなという程度で、
いつから家に居なかったのか、、、説明がないのでわからないまま宙ぶらりん。
そんなの有りか~???
説明不足すぎる!!!

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