「巡査の休日」 佐々木譲 著
「巡査の休日」 佐々木譲 著
2010-22
道警シリーズ第4弾。
前作を読んだときの記事にも書きましたが
三作目の明らかに次に続くであろうと思わせる終わり方だったんですが、
著者本人のブログより
「組織対現場警察官というテーマは、三部で一応完結、
四作目は道警シリーズ第二シーズンの第一作目という位置づけ」
と書いてあったとおり、前作までの組織対現場警察官というテーマは今回はありません。
スピンオフ的な感じですかね。
登場人物もいつものメンバー、つまり佐伯・津久井・新宮も出てきますが、
小島百合巡査メインのストーリーでした。
道警シリーズfeaturing小島百合、みたいな。笑
前三作よりもライトな感じです。
でも第二シーズンの第一作目というなら次もあるのかな?
小島百合が逮捕したストーカー男、鎌田が実は逮捕から数日後、病院から脱走していた。
あのサミット前の警官が街に溢れていた時期にだ。
そのまま1年2ヶ月が過ぎた。
小島はその被害者だった村瀬香里からまた脅迫メールが届いたと相談を受ける。
「また会おうね。見つけたよ。気を付けな」
時は‘よさこいソーラン’という祭りの間際。
村瀬香織はそのダンスチームに入っているという。
小島は彼女の警護につく。
神奈川県でパチンコ店売上金強奪未遂事件の2人組みの1人が鎌田だと判明し、津久井は鎌田の足取りを追う。
わりと分かりやすいかな。中盤くらいで気づくかも。
でも細かな事件も絡んだりしてちゃんと面白く仕上がってます。
すっかり映画のキャスティングが各々のキャラクターと重なってしまって
読んでいるとどうしても俳優さんの顔が出てきてしまいます。笑
(映画の記事はこちら)
当初は津久井の宮迫はイメージが違うな~と思ってたし、
小島百合の松雪泰子はイメージはあってるけど、
佐伯とひと回りくらい違う年齢というにはちょっと合わないかな、なんて思ってました。
が、いまやすっかり慣れて違和感なくなってしまいました。
「笑う警官」は断然映画より小説の方が良かったです。
組織を翻弄するところや、ブラックバードのマスターの役割など、
ストーリーの肝の部分が小説とは違っていて非常に残念でした。
映画の方を先に見たのがせめてもの救いでしたけど。
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