「チッチと子」 石田衣良 著
「チッチと子」 石田衣良 著
2010-25
よく考えたら石田衣良の作品って池袋ウエストゲートパークシリーズと、「波のうえの魔術師」くらいしか読んだことがなかったんです。
どちらも若い主人公で語り口も柔らかく感じましたが、
今回の「チッチと子」は40歳目前の万年初版作家が主人公。
落ち着いた感じがちょっと新鮮に感じました。
作家が描く作家ってことで直木賞の裏側はこんな感じなのか、と
さすがにリアリティを感じますね。
耕平は妻に先立たれて小学生の息子と2人でつつましく生活していたが、
ついに直本賞の候補となり注目を浴びる。
作家としても父親としても将来を不安に思っていた。
どうして妻は死んでしまったのだろうか。
なかなかうるっと来ます。
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